PCMを11.2896/12.288MHzのDSDに変換する基板

PCM2DSD基板、略してP2D基板といいます。

UDA基板などからI2SフォーマットによるPCM信号を入力すると、それを11.2896, もしくは12.288MHzのDSD信号に変換して出力する基板です（入力のサンプリング周波数が44.1kHzの倍数の場合は11.2896MHzに、48kHzの倍数の場合には12.288MHzのDSDに変換されます）。さらに汎用のS/PDIF端子から入力するPCM信号も同様にDSDに変換することができます。PCMは192kHzまでの対応となります。

①I2S入力の場合。

I2Sの入力は2系統からとしています。

１．3.3V CMOSインターフェースで、UDA基板のI2S(DSD)出力端子P6からの5本の信号とGndを直結できます。I2Sフォーマットであれば、SCLK(システムクロック)が22.5792, もしくは24.576MHzという条件下で、UDA基板以外のソースでも受けることができます。

2. LVDSインターフェースで、I2Sフォーマットを受けることもできます。入力コネクタはパーフェクトウェーブDACと同等のピン配置によるHDMIコネクタとしています。UDA基板から別途HDMI送信基板を介しての伝送が簡単です。この場合もソースはUDA基板に限定されませんが、システムクロックが22.5792, もしくは24.576MHzという条件に変わりはありません。

※I2S入力にDSDを入れた場合（BCLK→DSDBCK, LRCK→DSDL, SDATA→DSDR）、"DSD_H"を入力するピンが 'H' であれば、P2D基板は入力したDSDを出力コネクタにバイパスします。 つまり、UDA基板のI2S出力コネクタ(P6)の2番から7番ピンまでをP2D基板に入力すれば、DSD入力時は自動的にDSDバイパスモードになります(HDMI送信基板を介在させる場合には、送信基板の電源用に1番ピンも送信基板に入力します)。

②S/PDIF入力の場合。

コアキシャル2系統、光1系統から選択できます。トスリンクは東芝製のパネル取り付けタイプが実装できるパターンを用意してあります。P2D基板の初期ロットには96kHz対応品がおまけで添付されています(半田付けはしていません)。

DAIレシーバICが出力するシステムクロックはジッタリムーバICを通してPCM2DSD変換ロジックへ入力することが可能です。S/PDIF入力信号は、サンプリング周波数をそれ自身のチャネルステータスデータからではなく、実際の周波数に基づいて判断され、サンプリング周波数表示ロジックが動作し、最適な変換ロジック回路が駆動されます。

UDA基板などと組み合わせた構成例

• P2D基板はたとえばCDプレーヤやネットワークオーディオプレーヤのS/PDIF出力を繋ぐだけでCD音源, ハイレゾ音源をDSDに変換してくれます。DSD入力が可能なDAC基板を組んでP2D基板と接続すれば内部がDSD動作のDACを製作することが可能です(別途電源, ケースなどはご用意いただく必要があります)。
• 上記のように構成した場合、P2D基板のLVDS入力(HDMIコネクタ)に、UDA基板などにHDMI送信基板を取り付けた"トランスポート"側からI2S信号を伝送してDAC内のP2D基板側でDSDに変換することもできます(この場合はP2D基板に不図示ですが別途DAC基板を接続します)。

• 図のようにP2D基板とUDA基板を直接つなぎ(3.3V CMOSインターフェース)、さらにP2D基板にDAC基板を繋ぐことで、システムを一括して"DAC部"とし、PCをトランスポートとして使用することもできます（この場合はUDA基板側の電源ピンである1番ピンは使用しないので接続しません）。

• この構成では、P2D基板のDSD出力コネクタにDAC基板ではなくHDMI送信基板を取り付けてHDMIケーブルでフィデリックスのDSD専用版カプリースに伝送するという手も考えられます。

PCM2DSD基板の詳しい仕様と使用説明書

ケーシング用基板寸法図面1 ,  ケーシング用基板寸法図面2

変換特性

• デジタルフィルタ。

• デルタ∑変調器(1/下旬出荷分より、DIP SW1による変調器オプション2(SW ON時)を選択時の特性をチャートのように変更しました。もともとの特性はこちら)

P2D基板とオプション頒布基板

HDMI送信基板回路図

DSD原理基板資料 (←のページに記載以上の情報はございません。ご了承ください)

DSD1794Aデジタルドメイン基板回路図

ご用意いただくオプション基板用表面実装部品リスト(デジタルドメイン基板用)

頒布情報等

動作確認済みのP2D基板完成品(DIP SWは半田付けしておりません)は1枚 23,900円となります。 各オプション基板のご注文は、こちらからお送りする確認メールへの返信時にお知らせください。

お住まいの地域に応じて、別途下記のとおり送料がかかります。合計金額をお振り込みください。

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710円	710円	810円	930円	930円	1130円	1230円

※「県内」とは、同一都道府県内においてその引受け及び配達を行うものをいいます。

こちらの製造上のミスにより万一動作しない場合には、初期不良期間1か月として返金対応させていただきます。不適切な取扱（電源逆挿し、過電圧印加、端子ショート、接続間違いなど）を原因とする破損、不動作については（修理可能であれば）有償修理対応とさせていただきます。ほとんどの場合、電源がらみの故障については修理不能です。

本基板はディスコンになりました。

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